MONTHLY ARCHIVE

2023.07.28

・英国ラグジュアリーブランドの上半期営業利益は3億9,000万ユーロ
・過去最高益を記録した2022年上半期に次ぐ好業績
・売上高は16億8,100万ユーロ、マリナーのパーソナライゼーションが引き続き好調
・厳しい経済情勢にも関わらず、堅実なオーダーバンクに支えられ、全世界で7,096台を販売

ベントレーモーターズは2023年上半期決算を本日発表し、好業績を維持しているものの、市場環境は今後さらに厳しさを増すという見通しを示しました。イギリスを拠点とする高級車ブランドの上半期営業利益は3億9,000万ユーロとなり、前年同期の3億9,800万ユーロから2%減少しました。

売上高は16億8,100万ユーロで、こちらも前年同期の17億700万ユーロからやや減少しましたが、マリナーのパーソナライゼーション、派生モデルやオプションに対する人気は極めて高い水準を維持しています。売上高利益率は前年同期とほぼ変わらず、23.2%でした。

ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしています。

「上半期は、これまでの年月を通して堅実に積み上げてきたオーダーバンクが大きく寄与し、好業績を維持しました。現時点での受注予測は良好ではありますが、複数の主要市場で過去最高を達成した昨年の数値にはわずかに及びません」

「下半期は厳しい状況が予想されるため、供給量や在庫を適正に管理して販売力を維持しつつ、必要に応じて何らかの調整を行う計画です」

上半期の世界販売台数は7,096台となり、その内訳はベストセラーのラグジュアリーSUV「ベンテイガ」が44%、最新セダンの「フライングスパー」が24%、グランドツアラーの「コンチネンタルGT」と「コンチネンタルGTC」が合わせて32%でした。

市場別では、依然として南北アメリカが最大市場であり、次いで中国、欧州と続き、全体では前年同期比4%減の販売台数となりました。

今後の見通しが厳しい中、ベントレーは業界をリードする「ビヨンド100」戦略を引き続き推し進めます。この戦略を通し、W12エンジンとV8エンジンを中心としたラインアップから電動化モデルへの移行を10年以内に実現します。それと並行し、組織全体でのカーボンニュートラル達成を目指します。全モデルの製造拠点であるイングランド・クルーのピムズレーン工場と今後の新型車開発に対し、10年間で30億ユーロを投資するプログラムも進行中です。

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