MONTHLY ARCHIVE

2022.07.29

・英国ラグジュアリーブランドの上半期営業利益は3億9800万ユーロ
・過去最高となった2021年通期決算の営業利益3億8900万ユーロを上回る記録的な業績
・不安定な世界経済が続く中、2022年通期決算での過去最高益達成に弾み
・1台あたりの収益は2021年の186,000ユーロから213,000ユーロへと増加、売上高利益率は23.3%に上昇
・世界販売台数は7,398台、欧州で33%増、英国で44%増
・クルー工場と電動化モデルへの30億ユーロの投資が好調な業績を下支え
・業界をリードする「ビヨンド100」戦略が奏功

ベントレーモーターズは本日、2022年上半期の決算を公表し、世界経済の不確実性が続く状況であるにもかかわらず、成長基調を維持していることを明らかにしました。下半期の見通しは依然として厳しいものの、上半期の営業利益は前年同期比124%増となる3億9800万ユーロとなり、過去最高となった前年通期の営業利益3億8900万ユーロを上半期だけで上回りました。

売上高は前年上半期の13億2400万ユーロから17億700万ユーロに増加し、1台あたりの収益はパーソナライゼーションの拡大が最大のプラス要因となり、前年同期の186,000ユーロから213,000ユーロに上昇しました。現在、150,000ユーロ、200,000ユーロ、250,000ユーロを超える高級車に関し、ベントレーほどのセールスを記録しているラグジュアリーブランドは他にありません。売上高利益率は前年上半期から13.4%伸びて23.3%となり、こちらも過去最高となりました。

総売上高に占める割合は、ベストセラーのラグジュアリーSUV「ベンテイガ」が40%、最新セダンの「フライングスパー」が27%、グランドツアラーの「コンチネンタルGT」が33%でした。

市場別の売上高は欧州で33%、英国で44%伸長し、「コンチネンタルGTスピード」の投入が販売増に寄与しました。南北アメリカはベントレーの最大市場として前年並みの売上高を維持しましたが、中国は新型コロナウイルスによるロックダウンの長期化が響きました。世界全体での売上高は前年同期の7,199台から3%増の7,398台でした。

上半期の業績は未来を見据えた「ビヨンド100」戦略を後押しするものであり、ベントレーはこの戦略を通して全ラインアップを電動化し、2030年までにカーボンニュートラルを達成する計画です。それに伴い、ベントレーのすべてのクルマの製造拠点である英国クルーのピムズレーン工場と今後の新型車開発に対し、10年間で30億ユーロを投資するプログラムも進行中です。

ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしています。

「世界経済は依然として不安定な状況ではありますが、ベントレーは『ビヨンド100』戦略に沿って組織改革を推し進め、外部要因に左右されない盤石な基盤を形成することによって堅調な業績を維持しており、見通しは明るいと考えています。特に目立ったのはパーソナライゼーションの需要増加であり、マリナーのプログラムに力を入れることによって記録的な売上高利益率を達成しました。また、高級車セクターの最新モデルに対する世界市場の注目度が引き続き高かったことも過去最高の収益につながりました」

「こうした業績を支えてくれる従業員の献身的な働きに感謝しつつ、当社は今後も電動化と財政的自立を目指し、持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーとなるべく大変革に取り組んで参ります」

ベントレーモーターズのファイナンス&IT担当役員であるヤン・ヘンリック・ラフレンツ氏は次のようにコメントしています。

「ベントレーは長期的かつ持続可能な収益性の確保に注力しています。上半期の業績は競争力のある価格設定とオプションの充実による収益増に加え、為替レートが追い風となっています。それと並行して進めている低コスト化がビジネスモデルの再構築につながり、投資利益率と売上高利益率の向上をもたらしています」

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