MONTHLY ARCHIVE

2021.07.30

・世界的に不透明な状況が続く中、ベントレーが半期の最高益を記録
・2021年上半期の営業利益は過去に通年で記録した最高益をも上回る1億7,800万ユーロ
・販売台数は7,199台、主要市場間の偏りが縮小
・通年見通しは慎重ながらも楽観視、懸念材料は新型コロナウイルス感染者数の増加と従業員の自主隔離による生産への影響

ベントレーモーターズは本日、2021年上半期の業績が販売台数、営業利益ともに創業102年の歴史で過去最高を記録したと発表しました。営業利益は上半期だけでこれまでの通年決算の最高記録を上回る1億7,800万ユーロを達成。販売台数は、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年上半期が4,785台であったのに対し、2021年上半期は7,199台となり、50%増加しました。

販売台数の内訳は、ベンテイガ 2,767台、コンチネンタルGT 2,318台、フライングスパー 2,063台と、3車種がほぼ均等でした。

販売台数トップは依然としてベンテイガであり、発売以来はじめて全市場で受注できるようになったことが寄与しました。また、ベンテイガにはハイブリッドモデルとSモデルが加わることがすでに発表されています。第三世代の登場から3年となるコンチネンタルGTシリーズは、2021年下半期にコンチネンタルGTスピードの発売が控えていることもあり、販売台数の大幅な伸びが期待されます。フライングスパーはベントレーにとって最大の市場となった中国での販売開始とV8モデルの投入効果により、シリーズ全体で世界販売台数の29%を占め、好調でした。

上半期決算は増収増益となりましたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が下半期にどう現れるか、先行きは不透明です。感染者数は世界各地で増加傾向にあり、最悪の場合は生産に影響する可能性があります。また、ディーラーの営業自粛等によって販売面・財政面で厳しい状況に陥ることも予測されます。

ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントしています。

「ベントレーは『ビヨンド100』戦略を掲げ、2030年までに持続可能なラグジュアリーモビリティのリーディングカンパニーとなることを目指していますが、上半期の業績はこれを後押しする重要なマイルストーンです。好調な市場に支えられたことはもちろん、ラインアップの見直し、事業の再構築、3つの危機への対応、2030年に向けた戦略の策定など、この3年間の真摯な取り組みが実を結んだと考えています」

「弊社は生産性向上と費用対効果によって徹底的な組織改革を推進してきました。売上高利益率の2桁達成は、持続可能なビジネスモデルの実現に向けたこうした方針が間違っていなかった証です」

「上半期は好調であったものの、今年後半も様々なリスクが懸念されるため、通年見通しを単純に楽観視することはできません。特に、新型コロナウイルスに感染して自主隔離を求められる従業員が増えていることが問題です」

「こうした状況ではありますが、弊社の財務体質は健全でありますので、ベントレー史上最大規模の改革と投資を実行する『ビヨンド100』戦略を継続し、10年以内に全ラインアップを電動化するとともに、不況に強く回復力のあるラグジュアリーカーメーカーとして世界のベンチマークとなることを今後も目指していきます」

2021年上半期の収益は13億2,000万ユーロでした。コロナ禍前の2019年上半期が8億3,480万ユーロでしたので大幅な増加となりました。営業利益は1億7,800万ユーロ、売上高利益率は過去最高の13%でした。

半期の過去最高を更新するのは2014年以来です。2014年は半期収益が8億8,700万ユーロ、営業利益が9,520万ユーロで、通年の営業利益もそれまでの過去最高となる1億7,000万ユーロを記録しましたが、2021年は上半期だけでそれを上回る結果となりました。

販売台数はすべてのグローバル市場で伸長し、地域差が縮小しています。中国は約10年ぶりに販売台数トップとなり、2,155台を販売しました。南北アメリカは中国に僅差の2,049台、欧州は1,142台と好調を維持しました。南北アメリカと欧州ではコンチネンタルGTスピードとベンテイガSへの期待が高く、両モデルとも今後数ヶ月以内の発売を予定しています。アジア太平洋地域は778台、ベントレーが本社を置く英国は554台で、中東・アフリカ・インドの521台をわずかに上回りました。ディーラーネットワークも拡大し、現時点で世界67か国に240店舗を展開しています。

今年は9つのニューモデルが続々と導入される重要な年でもあります。中でも、ベンテイガハイブリッドとフライングスパーハイブリッドという2つのハイブリッドモデルは、ベントレーの『ビヨンド100』戦略における電動化の要となります。

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2021.07.06

・フライングスパーハイブリッドの導入によってベントレーのハイブリッドモデルを拡大
・「ビヨンド100」戦略を推し進め、エンドツーエンドにおけるカーボンニュートラルと電動化の達成を目指す
・新設計のパワートレインを採用し、フライングスパーの定評あるラグジュアリーとパフォーマンスを一切の妥協なく実現
・2.9リッターV6ガソリンエンジンと高度な電気モーターとを組み合わせ、544PSと750Nmを発揮
・航続可能距離はトータルで700km以上、電気のみで40km以上走行可能(欧州WLTP認証中)
・フライングスパーシリーズでCO2排出量が最も少なく、都市部やULEVゾーンの走行に最適
・エクステリアに「Hybrid」バッジを装着、ヘッドアップディスプレイやインフォテインメント画面、インストルメントクラスターにハイブリッド情報を表示
・「マイベントレー」コネクテッドサービスにeSIM採用、サービス内容を拡充し、ハイブリッド専用コンテンツを追加

電動化戦略を展開中のベントレーモーターズは本日、最新のラグジュアリーモデルとなる新型フライングスパーハイブリッドの詳細を発表しました。第3世代のフライングスパーの大ヒットを受けて製作された新型フライングスパーハイブリッドは、極めて革新的な第3世代のパワートレインを搭載し、ベントレー史上最高の環境性能を誇ります。フライングスパーハイブリッドの導入により、ベントレーで初めて複数のハイブリッドモデルが揃うこととなります。このことは、「ビヨンド100」戦略を掲げ、組織全体でエンドツーエンドにおけるカーボンニュートラル達成と持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指すベントレーの積極的な姿勢を示すものです。

ベントレーのハイブリッドシリーズに仲間入りするフライングスパーハイブリッドを見れば、ハイブリッド化はラグジュアリーやパフォーマンスを損なうものではないということがよく分かります。内燃エンジンと電気モーターが違和感なく融合し、ドライブモードや運転スタイルが異なっても、洗練された静けさをもたらします。

新設計のパワートレインは2.9リッターV6ガソリンエンジンと高度な電気モーターを組み合わせ、システム最高出力はベンテイガハイブリッドよりも95bhpアップした536bhp(544PS)、最大トルクは750Nmを発生します。新型フライングスパーハイブリッドはベントレーの中で最も効率性に優れ、満タンで700km以上を走行可能です。

この最新のハイブリッドモデルは優れたパワーリザーブ、力強いトルク、素早いスロットルレスポンスを誇り、停車状態から時速60マイルまで4.1秒(0-100km/hは
4.3秒)という加速性能を発揮し、フライングスパーV8と比較しても見劣りしません。新設計のパワートレインは燃料消費量を大幅に低減しつつ、ベントレーの持ち味であるエフォートレスで洗練されたパフォーマンスを実現します。

新型フライングスパーにはドライバーと同乗者が直感的に操作できるクラストップのインテリジェントなテクノロジーが採用されていますが、フライングスパーハイブリッドではコネクテッドカーサービスに機能が追加され、「マイバッテリーチャージ」、「マイカースタティスティクス」、「マイキャビンコンフォート」をご利用いただけるようになります。

ドライバーへのフィードバックを向上させるため、ドライバーインストルメントパネルにはモーターのみで走行するEVドライブモード、減速時のエネルギー回生、内燃エンジンによる走行モードが表示されます。

従来のオートマチックスタート&ストップスイッチは、3種類のEモードを切り替えできるコントロールスイッチに置き換わります。このスイッチでドライバーはEVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードを選択でき、バッテリーの使用を管理できます。クルマの電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行します。EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適です。

エネルギーフローはインフォテインメント画面でも表示できます。インフォテインメント画面では、車両の各種データの表示や充電タイマーの設定も可能です。航続可能距離、バッテリー残量、充電など、EV走行に関するその他の情報は、インストルメントパネル、ヘッドアップディスプレイ、センター画面に表示できます。

フライングスパーハイブリッドはフロントフェンダーの「Hybrid」バッジや楕円形のクアッドテールパイプなど、エクステリアもひと味違います。左側リアフェンダーにはカバー付きのユニバーサル充電ポートが装備されます。

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