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2020.03.03

・オリジナリティに溢れた現代版ビスポークBentleyを英国クルー本社で初公開
・世界随一の歴史を誇るコーチビルダー Bentley Mullinerの原点回帰を意識した2シーターの「Bacalar」
・Bentley Mullinerが3部門を新設:「クラシック」、「コレクション」、「コーチビルド」
・ドライバーに焦点を当てたオープントップグランドツアラーの究極の姿を「バルケッタ」デザインで表現
・6.0リッターW12 TSIの強化版エンジンが659PSを発揮
・オーナーの要望に合わせてハンドクラフトされる限定12台はすでに完売
・Bentley創立100周年記念コンセプトカーとして昨夏発表された「EXP 100 GT」からデザインDNAとサステナブルな素材を踏襲
・もみ殻の灰を原料とする塗料や5千年前の「リバーウッド」など、持続可能な職人技と環境に配慮した素材が特徴
・高級自動車メーカー初となるカーボンニュートラル認証取得工場でBacalarを製造
・ラップアラウンドデザインのコクピット、スケドーニ製トラベルケースがぴったり収まる半密閉式ラゲッジスペースなど超現代的なデザインを採用

Bentley Mullinerは本日、英国クルーのBentley本社にて新作「Bacalar」を初公開しました。Bacalarは現代のBentleyとしては非常に珍しい2ドアモデルであり、2シーターのオープンカーが魅せる究極のラグジュアリーを具現化した最高峰のグランドツアラーです。世界随一の歴史を誇る名門コーチビルダー Bentley Mullinerがコーチビルディングの原点に立ち返って製作するクルマの一番槍となります。

この魅力的なリミテッドエディションは製作台数わずか12台。高い希少価値が保証されており、比類なきラグジュアリーと息を呑むパフォーマンスがそこにあります。Bacalarが示すのはビスポークによって生まれるラグジュアリーカーの未来です。英国クルーにあるBentley Mullinerのワークショップにて、個々のお客様のご要望に応じ、一台一台が手作業で製作されます。

Bacalarは、メキシコのユカタン半島にあるバカラル湖にちなんで命名されました。現実離れした美しさで知られる湖です。素晴らしいランドマークの名称によるモデルの命名は、2015年のBentaygaから始まりました。

Bentley MullinerはBacalarの製作を通し、特に目の肥えた限られたお客様のためだけに特別なクルマをコーチビルドするという原点に立ち返ります。ルーフのない「バルケッタ」(小舟)デザインに斬新で逞しさ溢れるボディが架装され、インテリアに多種多様な装備と素材が散りばめられるBacalarは、Bentley Mullinerのデザインチームと一人一人のお客様とが協力して生み出す、世界で一台だけのクルマです。

現行Bentleyの中で最もスペシャルなこの2ドアモデルを機に、Bentley Mullinerは新たな体制へと移行します。このモデルは世界最古の歴史を誇る名門コーチビルダーの新戦略の一端を担うことになります。新部門は「クラシック」、「コレクション」、「コーチビルド」の三本柱となります。

Bentley Mullinerの歴史は古く、そのルーツは16世紀に遡ります。元々は顧客の要望に応じ、豪華な馬車を製造する会社でした。つまりBacalarには、500年近く培われてきたコーチビルディングの技術と伝統が注ぎ込まれることになります。

Bentley Motorsのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOはこう語っています。

「Bentley Mullinerが手掛けるBacalarは、オープントップのラグジュアリーグランドツアラーの究極の姿を表現し、クルーの職人たちの計り知れない技術力を誇示するクルマです」

「Bacalarはフルオーダーで製作されるBentleyです。オープントップの2シーターの特長を活かしつつ、創立100周年記念として昨年発表されたEXP 100 GTに倣い、未来のラグジュアリーを見据えた要素をふんだんに採用しています」

「Bacalarは特筆すべき希少なBentleyであり、このクルマを注文製作するという極めてまれな体験ができるのは、わずか12名の特別なお客様だけです。この方たちだけがオーダーし、完成車を受け取り、運転し、12台の内の1台を愛でることができるのです」

「私どもだけでなく、お客様もBacalarを大変楽しみにしていらっしゃいます。Bentleyの職人チームと眼識のある愛好家とが協力し合い、ハンドビルドによる最高峰のビスポークカーを形にすることで、創造力と技術力の新たな扉が開かれます」

Bacalarは、使用素材とインテリジェントなテクノロジーとがシームレスに融合したクラフトマンシップの結晶です。そのデザインDNAは彫刻のような美しさを持つEXP 100 GTから受け継いでいます。 EXP 100 GTは先頃、権威あるフレンチ・フェスティバル・オートモービル・インターナショナルにおいて「Most Beautiful Concept Car of the Year」に選出されたほか、雑誌『GQ 』では「Concept Car of the Year」に選出されました。

デザインチームが、かつてないほどダイナミックで彫刻のようなモデルを目指したBacalarは未来への意思表明であり、Bentleyが新たな100年へと踏み出すきっかけでもあります。テーパー形状のドラマティックなリアカウルは、かつての「バルケッタ」スポーツカーを彷彿とさせると同時に、乗る人を心地よい空間に包み込みながらダイナミックな走りでドライバーを楽しませる実力を暗示します。

ラップアラウンドデザインのコクピットはすっきりと美しく、角度をつけた新設計のセンターコンソールからダッシュボード、ドアへとシームレスなラインを描きます。包み込むようなラインはそのままリアへと向かいます。座席後方には半密閉式のラゲッジスペースがあります。

昨年発表されたコンセプトカー EXP 100 GTでは、環境に配慮した方法で採取されたサステナブルな素材が初めて使用されましたが、それからわずか8ヶ月後、そうした素材の使用がBacalarで実現しました。深みのあるメタリックな仕上がりは、もみ殻の灰というサステナブルな原料を使用した塗料によるものですし、英国産ウールやイングランドのイーストアングリア地方フェンランドで発見された5千年以上前の倒木「リバーウッド」も使用されています。

BacalarにはBentleyが誇る6.0リッターW12 TSIエンジンの強化バージョンが搭載されます。世界最先端の12気筒エンジンが659PS、900Nmを発揮します。

高度なアクティブAWDシステムも搭載され、走行状況に応じて前後輪へのトルク配分が変更されます。標準走行時、Bacalarは可能な限り後輪駆動モードになり、効率の良いダイナミックな走りが実現します。ドライブトレーンはBacalarの要であり、オープンモデルの2シーターとして今この時代における最高峰のラグジュアリーグランドツアラーの走りを支えます。

Bacalarは世界各地のお客様からご注文をいただき、12台すべて受注済みです。

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